FSSC22000とは、ISO22000とISO/TS22002-1を融合させたもので、GFSI(国際食品安全イニシアチブ)のベンチマークとして承認された規格です。
ISO/TS22002-1はイギリスの食品安全規格PAS220をISO規格として発行されたもので、ISO22000の中では個々の基準に深く言及されていない「PRP(前提条件プログラム)」について明確に基準を示したものです。
単にISO22000とISO/TS22002-1を足しただけではなく、いくつかの追加された要求事項も含まれています。
NKKKQAは公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)より認定を受け、食品安全システム認証(FSSC22000)の審査・認証サービスを実施しております。
GFSIはグローバルに食品を扱う世界的な流通業・小売業・メーカーが集まって形成された団体です。
ここでは、数多く存在する食品安全に対する規格基準を吟味しており、全世界で一定のレベルで食品安全を確保できると認められた規格基準はベンチマークとして承認されます。
このベンチマークを受けた認証規格に適合していると認められた組織については確実に安全管理が行われているとGFSI加盟組織は認めることになり、供給元に対する現地査察などの二者監査の手間を省き、視察や監査の効率を上げていこうという目的があります。
既存のマネジメントシステムと同様に、第一段階審査、第二段階審査を経て、不適合などの是正処置を確認後に、認証決定者の審議にかける手順となります。
実際の審査の内容はISO22000と比較すると、ISO/TS22002-1の確認のため、現場調査に大きく重点を置いた審査スケジュールとなります。
当社の今後の展望としては、このFSSC22000の認証活動開始をきっかけに、GFSIやFSSC(食品安全認証財団:オランダ)で定期的に開催される会合に積極的に参加し、海外での食品安全に対する考え方も理解し取り入れていくようにしたいと考えています。
食品産業でも他の産業と同様、世界をまたにかけて活動する巨大企業が日本にも多大な影響を与えております。
当社は、常にリアルタイムの世界基準で食品安全の審査が出来る認証機関となることをFSSC22000を通じて目指しております。
認定取得分野は下記です。
カテゴリー | サブカテゴリー | 例 | JAB認定 | ||
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C | 食品,原料及びペットフー ドの加工※1 | C0 | 畜産・水産-第一次処理 | さらなる加工を意図した動物の遺体の変換:と畜,内臓除去。 | FSSC22000 |
CI | 腐敗しやすい動物性製品の加工 | 冷却又は冷凍温度管理を必要とする魚,魚製品,海産物,肉,鶏卵及び酪農製品を含む加工及び包装。 | |||
CII | 腐敗しやすい植物性製品の加工 | 果物及びフレッシュジュース,野菜,穀物,木の実,豆類,液体の冷凍製品,植物性の肉・酪農製品代替品を含む食品の加工及び包装。 | |||
CIII | 腐敗しやすい動物性及び植物性製品(混合製品)の加工 | ピザ,ラザニア,サンドイッチ,餃子及び喫食前に加熱を要さない調理済み食品(Ready-To-Eat 食品)などの加工及び包装。 | |||
CIV | 常温保存食品の加工 | 缶詰食品,ビスケット,スナック菓子,油,飲用水,飲料,パスタ,小麦粉,砂糖及び食塩を含む,常温で保管及び販売される食品の加工及び包装。 | |||
K | 化学及びバイオ化学薬品 | K | ー | 食品及び飼料の加工助剤,添加物(例えば,香料,ビタミン),ガス及びミネラルの製造。 バイオカルチャー及び酵素の製造。 |